No.67 2010年 1月 |
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ヒドリガモによく似たカモ。北アメリカ中部から北部で繁殖し、冬季は北アメリカ南部から中央アメリカ、西インド諸島に渡り越冬します。東シベリアの一部の地域でも繁殖しているといわれるが、詳細は不明です。日本へは数少ない冬鳥として毎年渡来するが、1羽〜2羽での渡来多い。観察記録は、北海道から南西諸島までありますが、ヒドリガモの群れに混じっていることが多い。
雄成鳥は額から頭頂にかけて白色で眼から後頭部にかけて緑色のサングラスをかけたように見えます。頬は黒褐色の細かい斑点があるのが特徴です。胸から脇は赤褐色で下尾筒は黒い。雌成鳥は全体が褐色だが、顔の部分がやや灰色がかっている。嘴は雌雄とも青灰色で先端が黒い。雌はヒドリガモとの識別が難しい。また、ヒドリガモとの交雑個体が多く、雄でも紛らわしい個体が多くなっています。鳩ヶ谷市内では、2009年の春に中居小学校付近の新芝川でヒドリガモと一緒に観察された記録があります。
1月 7日 今日は七草粥を食べましたが、若干苦みのある野菜を食べることが健康によいとか?
改めて、我が家の庭に七草のうち何種類が自生しているかと探してみたところ、ナズナ、ゴギョウ(ハハコグサ)、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(コオニタビラコ)の4種が自生、さらに猫の額ほどの畑でダイコンを栽培しているので5種類が自前でそろえることができることが解りました。
1月 8日 真っ赤に熟したピラカンサの実が沢山残っているので、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、オナガの群れが交代で訪れ、我が家の庭を賑わしています。
1月 9日 江川と見沼代用水の合流点付近ではオナガガモ雄8羽、雌4羽、毛長川調節池付近の毛長川ではオナガガモ雄9羽、雌4羽が採餌しており、カルガモ7羽が土手で昼寝をしていました。その他にはハクセキレイ、スズメ、ドバトが観察された程度で大変貧弱な鳥相でした。
1月13日 鳩ヶ谷小学校へ通う本町の道筋では、白梅が開花し、サザンカ・寒椿・ロウバイ、パンジー等が民家の庭に色づいていました。花の開花だけを見ているともう春ですねと言いたくなりますが、今日は寒波の影響で日本各地は大雪となり鳩ヶ谷市内でもかなり冷たい北風は吹いていました。
1月14日 昨日からの寒気による影響でかなり冷え込みました。鳩ヶ谷小学校のプールでは10時過ぎまで氷が張っていました。
庭の片隅で、ナズナが開花しました。ホトケノザの蕾が膨らんできたので今週末か週明けには開花するのではないかと楽しみにしています。唯一、マンリョウの赤い実だけが目立っています。
1月18日 鳩ヶ谷小学校の校庭でハキダメギクが開花していました。北側の校舎脇で日当たりの良くない場所ですが10株ほど開花していました。また、校庭ではツグミ2羽、スズメ、ヒヨドリなどが飛来し、子供達の休憩時間が終わると飛来します。
我が家の庭では、いつの間にかスノードロップ3株が開花、冬枯れの庭に白い花を咲かせています。年末に開花したマルバスミレはいくつもの花をつけています。
1月22日 ここ数日の温かさの影響か、コオニタビラコやビメオドリコソウが開花し、ウメの花芽やアジサイの葉の蕾が目立ってきました。
1月24日 久し振りにジョウビタキの雌が庭にやってきました。地上に降りては餌を銜えて、木の枝に止まり、また降りる、という動作を繰り返していました。その間にウグイスも梅や柿の木の間で枝移りをしていました。
1月27日 鳩ヶ谷小学校にあるヒマラヤスギの幹にドロバチの巣がありました。樹皮の隙間ではキイロテントウが1匹冷たい風に耐えていました。
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庭で開花したスノードロップ | ヒメオドリコソウの花 |
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1月30日 ここの所暖かい日が続いているので庭の木の芽が伸びてきています。モクレン、イチジク、サクラ、カキ、レンギョウ、等それぞれに芽の形にも特徴があります。
先日、鳩ヶ谷小学校の校庭で低学年の児童達が、サクラやツツジ等の冬芽の観察をしながらスケッチをしていました。子供達は、ほんの少しのことにも感動していましたが、大人になるとこの感動が無くなってしまうのでしょうか?忙しい日常の中で些細なことにかまっている暇がないのかも知れませんね。
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イチジクの芽 | サクラの芽 | カキの芽 |
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ビワの芽 | レンギョウの芽 |
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鳩ヶ谷から消えた生物・消えつつある生物 31
モンキアゲハ
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モンキアゲハはクロアゲハによく似たアゲハチョウの仲間ですが、下の羽に大きな白色の紋があるところから名前が付いています。温暖な地域に分布しており、30年ほど前までは茨城県あたりが北限といわれていました。鳩ヶ谷市内でも30年ほど前までは地蔵院や三光稲荷周辺のクサギの木に時々飛来していました。ミヤマカラスアゲハやモンキアゲハのような大型の蝶を見つけた時には宝物を見つけた時のようにわくわくしたものです。
幼虫はカラスザンショウを好み、ミカン科の植物やキハダなども食草としているようです。近年の温暖化に伴い、大型のモンキアゲハが市内を飛び廻る日が来るかも知れません。
調節池とビオトープ
八潮市大曽根湿地ビオトープ
地元足立区の消費者団体「せせらぎグループ」の代表の三井さんらは、1996年八潮市大曽根の湿地を見つけ、直接浄化施設とビオトープとして整備することを提案。国が大曽根の湿地の所有者から土地を買い取り、保全する事となりました。また、対岸の足立区に廃校がでたことから、直接浄化施設をもったビオトープ公園にすることも決まり、国の予算を確保できました。2005年には、桑袋ビオトープ公園が、ついで2008年7月、大曽根の湿地が完成しました。その池のひとつは、地元の方たちの賛同を得て『せせらぎ池』と名づけられた。大曽根の湿地ビオトープを守る会が活動を行っています。野鳥の観察記録数も少しづつ増加し、冬期だけでも40種類近くが記録されています。
以前には、ヤツガシラやアカガシラサギなどの珍鳥が訪れた事があります。
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大曽根の湿地ビオトープ入り口 | 大曽根ビオトープはこんなところ |
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冬期はカモ類やオオバンなどが集まる開水面(2009年1月10日) |
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湿地内での観察会風景 | ヤツガシラ(2005年3月5日) |
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