No.12 2005年6月

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鳩ヶ谷で見られる野鳥シリーズ25

オオバン(クイナ科) Fulica artra

オオバン

日本で記録されているクイナ(水鶏)の仲間では最も大きく、太っている。全身黒色で嘴に続く額(額板)は嘴と共に白色で、虹彩は紅く、足は暗緑青色で足指は長く、ヒレがついているので泳ぐことが上手である。主として本州中部以北で繁殖していたが、近年全国的に増加している。巣作りの時は雄が持ってきた水草を雌に与えて、雌雄で巣作りを行う。川口市の差間(芝川調節池)では2004年の夏に繁殖し、雛が観察された。鳩ヶ谷市内では繁殖の確認はしていないが、冬期に芝川で泳いでいるのが稀に観察されるようになった。また、カルガモやコガモなどと共に芝川土手の草の上で日向ぼっこをしている姿も見かけるようになった。主に水草や土手などに生えている植物を食べるので、便は緑色をしていることが多い。

自然の記録:

 6月 1日   ヒラタシデムシ(1)が庭を徘徊していた(桜町6丁目)。

中央病院の庭でハシボソガラスの雛が巣立ちした。

ツバメの営巣状況@ いずれも桜町
場所 説明
福祉センター  2羽のツバメが巣内に餌を運んでいた。おそらく郷化後まもない雛がいるものと思われる。 
中山歯科 巣は2巣あり1巣内で雌のツバメが抱卵していた。
株式会社ムサシ 外見からでは解らなかったが、糞がたまっていたので所在が解った。大きく育った4羽の雛がおり、2羽の親鳥が頻繁に餌を運んでいた。
桜町5-5-36の民家 2004年に一度営巣を確認したが昨年は確認できなかった。今年は巣と思われる駐車庫の軒下に糞がたまっているので営巣中と考えられる。

今年の営巣場所の確認は5ケ所目となる。

 6月 2日   オオクシヒゲガガンボ(1)およびミカドガガンボ(2:交尾中)が玄関ドアに止まっていた。

坂下町三丁目のマルホストアに営巣していたツバメの巣が壊された。下に落ちていた糞の状況からかなり大きな雛がいたものと思われる。カラスに襲われたのか?昨年の巣も同じように壊れていた。

鳩ヶ谷郷土史会会報「郷土鳩ヶ谷」に掲載された現代ツバメ事情の件で埼玉新聞社の取材あり、6月9日に掲載される。

 6月 3日   コメッキ(1)、ムシヒキアブ(1)。アシタバにカメムシが発生した。ミツバの小さな花が開花した。

 6月 4日   クロアゲハがユズの葉裏に産卵に来た。ルリシジミがジャガイモの花の廻りを飛んでいた。夕方から雷雨がありこれらの蝶は何処へ避難したのか?スズメとシジュウカラがウメやエノキについたアブラムシをしきりについばんでいた。昨日、今日とウグイスがしきりに鳴いている。このあたりで繁殖でもしているのかもしれない(桜町6丁目)。

 6月 5日   本町3丁目の御獄神社付近でウグイスが囀っていた。また、クサノオウの黄色い花が開花した。本町2丁目グリーンハイツ2階の換気扇に今年もムクドリが営巣し、雛を育てている。

マルガタカメムシ(2)がアシタバの葉に止まっていた。スジグロシロチョウが庭を飛んでいた(桜町6丁目)。

 6月14日 坂下町4-5上空をカルガモがl羽飛翔。

クロアゲハ、キタテハ、ルリシジミ各1が庭に飛来した(桜町6丁目)。

ツバメの営巣状況A いずれも桜町
場所 説明
福祉センター 5羽の雛がいるものと思われる。
中山歯科 巣は2巣あり1巣の下に糞が山積みになっていた。
株式会社ムサシ 4羽の雛は無事巣立ちしたようである。
同じ庇に新しく営巣していたが同じツバメかは不明。
桜町5-5-36の民家 巣と思われる駐車庫の軒下に糞がたまっているので育巣中と考えられる。

 6月16日 里交差点付近でシジュウカラの雛が巣立ちした。数羽が親と共に枝渡りをしていた。

 6月20日 カノコガが飛び出した。近くにシロツメクサやギシギシなどの食草があるのか?

ハラビロヘリカメムシ(2)、鳥が運んできたのかいつの間にかゴボウの花が開花した。(桜町6丁目)。

 6月24日 久し振りにカナヘビを見る。ナミアゲハの幼虫(2)がカラタチの葉を食べていた。成虫が飛んできて、新たに産卵していた(桜町6丁目)。

 6月25日 ウラギンシジミ雌がミズヒキの葉にとまっていた(本町2丁目)、クロアゲハがユズのあたりを飛んでいた(桜町6丁目)。

 6月26日 ノシメトンボ(2)、ツチカメムシ(1)、ツチハンミョウ(2)、ナミアゲハがユズの葉に産卵、カラスビシヤク開花(桜町6丁目)。