No.43 2008年1月

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鳩ヶ谷で見られる野鳥シリーズ (56)

ホシハジロ(カモ科)Aythya frrina

ホシハジロの雄(中央)とオナガガモの雄(旧芝川)

雄は頭部と頸が赤茶色で、胸は黒く体は灰色、お尻の周り(下尾筒)が黒い。嘴は青灰色で基部がやや黒く光彩が赤い。雌は頭部から頸が褐色で、眼の周辺と後方に淡色の線があります。潜水が得意で、潜水して餌を採ることから潜水採餌ガモと呼ばれています。

 日本には冬鳥として数多く飛来します。市内でも毎年観察されますが個体数は少なく、池や沼のない鳩ヶ谷では生息場所は旧芝川や芝川等が主な場所です。まれには毛長川調節池付近の毛長川でも観察されたことがあります。普段はヘドロまみれの川ですが、時々導入水を放流するので、そのような時に飛来するようです。

自然の記録:

 1月 4日 Ha氏より、「表の道路の掃除している時にアオクサカメムシが枯れ葉の間から出てきました。」との情報(写真)を頂きました。テントウムシやカメムシ類は成虫で冬越しをするものがいますので、暖かい時には時々見ることがあります。

 1月 7日 今年最初の旧芝川の観察に出かけました。カモ類はマガモ2、カルガモ10、コガモ89、ハシビロガモ4、キンクロハジロ16、オナガガモ97、他の鳥はユリカモメ22、イソシギ2、コサギ、ツグミ、ハクセキレイ、スズメ、シジュウカラ、ムクドリ、カワセミ、キジバト、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ドバトなど。新芝川の汐入橋付近でヒドリガモ15、セグロカモメ、江川の合流点付近でカルガモ6、コサギ、ハクセキレイ、ハシブトガラスなどが観察されました。

今日は七草ですが、旧芝川の土手にはハルジオンが数株、ハルノノゲシ1株が開花していました。春に咲く花が厳寒期に咲くとは驚きですね。

カマキリとアオクサカメムシ(撮影:Ha氏)
枯れ葦に止まるカワセミの雄 

 1月 8日 Ha氏より、「今朝は、KP点で、カワセミ、ゴイサギの成鳥と幼鳥、カワウを同時に観察しました(6:45頃)。また、中央病院の木造旧建屋の屋根でジョウビタキのメスを見ました(8:10)。昨年から、本町の菜園のあたりでも見かけます。」との情報を頂きました。私も同じ場所で11時30分頃カワセミを観察しましたが、すぐに赤井方面に飛び去りましたが、すぐに戻ってきて、本町4丁目の江川沿いに飛んでいきました。カルガモ10羽も休んでいました。

 1月10日 Ha氏より、「腐葉土用の枯れ葉の上でカマキリを見ました。動作は緩慢ですが、この寒さでよく生きていますね。」との情報(写真)を頂きました。

市内では、ハキダメギクやコオニタビラコ(昔の名前はホトケノザ)が開花し、辻のバス停付近に残っている水田でツグミ1羽が採餌していました。

コンポストの中を掻き回していると、アメリカミズアブの幼虫(蛆)が沢山蠢いていました。夏は毎年数百匹もの蛆がいますが、厳冬期に蛆を見たのは初めてでした。

 1月11日 久し振りに、我が家の上空をキセキレイが鳴きながら通過しました。

 1月12日 冷たい雨が降る中、ジョウビタキの雌とキジバト3羽が庭に来ていました。キジバトは雨戸を開けた途端、慈林方面に飛び去りました。

 1月14日 川口市のKYさんから「鳩ヶ谷市本町4丁目のマテバシイから、ムラサキツバメの2007年の食痕を複数見つけました。鳩ヶ谷市でムラサキツバメが発生している事が確認できましたので報告させていただきます。」との貴重な情報を頂きました。私も探していたのですが、市内ではまだ確認できずにいました。今年は何とか成蝶を確認したいものです。

ムラサキツバメはムラサキシジミによく似ていますが、南方系の蝶で、成蝶で越冬します。本種もナガサキアゲハ同様、温暖化の影響で北上しています。

辻のKさんからは、旧芝川の鳥情報で、キセキレイ・カワセミ・ホオジロ・アオジ・モズ・カワウ、ホシハジロやキンクロハジロなどのカモ類の情報が寄せられました。特にユリカモメは100羽以上の群れが観察されたようです。また、常住寺付近の民家の林畑でカワラヒワの群れやツグミなどが観察されています。

毛長川沿いに調査をしたところ、八幡木中学校付近でセグロカモメが初記録されました。

膨らみ始めた垂れ梅にメジロ2羽とウグイスが飛来しました。

 1月15日 自宅庭のマンリョウの赤い実を、ジョウビタキの雌が頻りに食べていました。マンリョウは鳥が持ってきて自然に増えたものですが、毎年増加し20本以上になりました。

緑色の小さなハナグモをシクラメンの鉢で見つけました。また、台所ではクロゴキブリがいましたが、両種とも室温5℃と冷え込んでいたので、動きが緩慢でした。

 1月16日 例年より少し早いですが庭のスノードロップ1株が白い小さな花を咲かせてくれました。

 1月25日 久し振りに5cmほどの霜柱が立ちましたが、庭のラッパズイセンが1株開花しました。

メジロが膨らみ始めた梅の木に飛来し、少し囀ってくれました。

鳩ヶ谷から絶滅した生物・絶滅しつつある生物 8


ウグイス

鳩ヶ谷市内では毎年ウグイスの囀りが聞くことが出来ますが、以前に比べてかなり減少しています。下図はバードリサーチが全国からのウグイスの情報をプロットしたものです。市内でウグイスの初鳴きを聞かれた方は是非お知らせ下さい。