No.18 2005年12月

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鳩ヶ谷で見られる野鳥シリーズ31

ツミ(タカ科) Accipiter gularis

ツミ(♀)
ツミ(♀)

日本で記録されているタカ科の仲間で一番小型の猛禽類。オオタカによく似ているが、かなり小型で雄はキジバトよりも小さい。以前は山間部に生息していたが、開発の影響を受けてか市街地周辺で繁殖をするようになった。主に市街地にある都市公園や神社の杜などで営巣し、雛を育てている。主な餌はスズメ、カワラヒワ、ムクドリなどである。見沼田圃周辺では毎年数カ所で繁殖が確認されている。鳩ヶ谷市内での繁殖例はまだ確認していないが、上空を飛んでいる姿を見ることがある。 

自然の記録:

12月 5日 雨戸を開けていたらヤモリの死骸があった。気がつかずに戸を開閉する際に挟んでしまったらしい(桜町6丁目)。

12月 7日 オオヒラタゴミムシが落ち葉の上を歩いていた。12月でも日中は暖かい日があるので、活動をしているようだ(桜町6丁目)。

12月 8日 キセキレイ、ウグイス、シジュウカラの声が聞こえるが、姿は見えない(桜町6丁目)。

12月9日 境橋付近の芝川でコガモの遺骸をセグロカモメが食べていた。流れが緩やかであったため一定の位置で食べ、その回りをユリカモメが3羽飛び回っていた。近くをコガモの雌が泳いでいた。ハクセキレイ、キジバトも近くの芝地で観察。日が暮れる頃、いつものようにキセキレイが鳴きながら飛んでいった(桜町6丁目)。

12月12日 葉が落ちて柿の実が目立つ柿の木にツグミが3羽飛来した。今冬は何処へ行ってもツグミの姿が少ないと思っていたが、庭で観察できるとは思わなかった。昨年まで8年間飛来した個体は、今年は飛来しなかった。小鳥の寿命としては長生きをしたものである。冬中、キンモクセイに塒をとっていたが、今年はキンモクセイもどういうわけか枯れて葉を落としてしまった(桜町6丁目)。

12月14日 ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、スズメの群れが葉の落ちた柿の木畑で群れていた。最近は柿の実を摘果せずに残しておくところが多くなったため、餌の少ないこの時期は鳥にとっては良い餌となっている(常住寺付近)。本町2丁目バス停付近の民家でメジロが群れていた。タチバナモドキの実を食べにヒヨドリが集まっている。オナガが柿の木に来たがすぐに飛び去った。どうやらオナガは三光稲荷から6丁目周辺を行動域にしているようだ(桜町6丁目)。

12月15日 メジロ、シジュウカラ、エナガの群れがエノキについた昆虫類をしきりに食べていた。エナガは市内では珍しいが、最近は冬期に時々観察されるようになった(桜町6丁目)。
 桜町6丁目大塚家の柿の木にムクドリとスズメが群れていた。江川でキセキレイ、ハクセキレイおよびカルガモが観察された。今期二度目の灯油を購入したが、先月よりも値上がりし、1350円になっていた。

12月17日 上空に寒気団が近づき寒くなると共に強風が吹いて、庭中に落ち葉が吹き寄せてきた。

12月19日 セグロセキレイ(1羽)桜町6丁目。

12月20日 里小学校付近の見沼用水の浅いところでは一面が結氷していた。水面があるところでコサギ4羽が採餌していた。ツグミ、ムクドリ、メジロ、スズメが相変わらず柿の実をもとめて集まっている(桜町6丁目)。

12月22日 ムラサキシジミが庭に飛来し、しばらくいたが慈林町会の方へと飛んでいった(桜町6丁目)。

12丹29日 エナガがメジロと共にやってきたが、声のみで姿が見えなかった(桜町6丁目)。

12月30日 メジロ(5)、シジュウカラ(2)、コゲラ(1)、ジョウビタキ(♀1)、スズメ(5)、ヒヨドリ、ツグミなどが柿の木に集まっていた(桜町6丁目民家)。

12月31日 カワラヒワが早朝からアンテナに止まり鳴いていた(桜町6丁目)。

 

7号〜17号までに記録した生物:動物(124種類)、植物(34種類)

動物:   シマヘビ、ヤモリ、カナヘビ、イエコウモリ、ミスジコウガイビル、ナメクジ(6種類)

クモ類:  アズチグモ(1種類)

鳥類:   カワウ、コサギ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、バン、セグロカモメ、ユリカモメ、キジバト、コゲラ、モズ、ヒヨドリ、ツバメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイ、タヒバリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、ウグイス、シジュウカラ、エナガ、メジロ、カワラヒワ、オオジュリン、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト(34種類)

蝶類:   モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ツマキチョウ、キチョウ、ナミアゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、コミスジ、ミスジチョウ、ゴマダラチョウ、キマダラヒカゲ、ヒカゲチョウ、キタテハ、ヒメアカタテハ、アカタテハ、ルリタテハ、ルリシジミ、ウラギンシジミ、ウラナミシジミ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、ダイミョウセセリ、ヒメキマダラセセリ(24種類)

蛾類:   カノコガ、オオスカシバ、ホシホウジャク、トビイロスズメの幼虫(4種類)

甲虫類:  マルガタゴミムシ、オオヒラタゴミムシ、アオオサムシ、エンマコガネ、シデムシ、キマワリ、マルモンサビカミキリ、クロウリハムシ、ウリハムシ、コメッキムシ、コクワガタ、ヒラタアオコガネ、コガネムシ、アオドウコガネ、コフキコガネ、ビロードコガネ、アカビロウドコガネ、オオカンショコガネ、マルガタカメムシ、ハラビロヘリカメムシ、エビイロカメムシ、ヨツボシカメムシ、アオカメムシ、ツチカメムシ、ツチハンミョウ、テントウムシ(27種類)

トンボ類: ノシメトンボ、アキアカネ、オニヤンマ(3種類)

ハチ・アブ等:ミカドガガンボ、オオクシヒゲガガンボ、ムシヒキアブ、クマバチ、ニホンミツバチ、オオクロハバチ、フタモンアシナガバチ、キオビツチバチ、キイロスズメバチ、クロヤマアリ(10種類)

コオロギ等:ハラビロカマキリ、マダラカマドウマ、クロゴキブリ、オンブバッタ(4種類)

セミ類:  ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミ(5種類)

ハゴロモ類:アオバハゴロモ、ベッコウハゴロモ、ツマグロヨコバイ(3種類)

その他:  トビイロウンカ、クサカゲロウ、ハサミムシ(3種類)

植物:   アメリカオニアザミ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、チチコグサモドキ、ハハコグサ、セイヨウタンポポ、ベニバナボロギク、ナズナ、カタバミ、ムラサキカタバミ、フタリシズカ、ウラシマソウ、タチツボスミレ、スミレ、ハコベ、ハルノノゲシ、シヤガ、シュロ、ツユクサ、ドクダミ、ノイバラ、ミズヒキ、キンミズヒキ、カラスムギ、チガヤ、エノコログサ、メヒジワ、オヒジワ、カヤツリグサ、エノキグサ、カラスビシヤク、ゴボウ、ミツバ、クサノオウ、ゲンノショウコ、ヤマノイモ、へクソカズラ、スベリヒユ、ミチヤナギ、ヤブガラシ、クズ、ソメイヨシノ、モクレン(34種類)