No.9 2005年3月

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鳩ヶ谷で見られる野鳥シリーズ22

カワセミ(カワセミ科)Alcedo atthis

嘴が黒いカワセミの雄
嘴が黒いカワセミの雄

子供の頃(昭和30年代)、見沼用水で魚を捕っていると近くの棒杭や岸辺などでカワセミの姿を見ることが出来た。今は区画整理や開発により水田や小川が減少し、池なども埋め立てられたことから水辺の生活者であるカワセミを市内で見ることは殆どなくなった。

昨年8月に消失したトンボ公園では平成9年3月末〜4月7日まで番で飛来した記録があるが、その後は市内での記録はない。

カワセミは農薬などの影響により関東近県から一時期姿を消してしまったが、近年は東京などの公園を中心に、池や河川のあるところでは、それほど珍しい鳥ではない。宝石の翡翠に譬えられるほど姿形が美しい小鳥である。特に背中のコバルトブルーと体下面のオレンジ色が際だっている。雄は嘴が上下共に黒色であるが、雌は下嘴がオレンジ色をしているので識別は容易である。鳩ヶ谷市近辺でカワセミを見るには見沼自然の家付近を散策すると見られる。しかし、このような美しい小鳥が鳩ヶ谷市内で見ることが出来ないのは残念である。

自然の記録:

 3月 1日   カワウ(1羽)本町3丁目上空を安行方面へ飛翔。

 3月 2日   ナズナが開花した(桜町6丁目)。

 3月 3日セグロカモメ(成鳥1羽)、バン(1羽)、コガモ(雄、雌各1羽)境橋付近の芝川。

キセキレイ(1羽)桜町6丁目鳴きながら上空通過した。

バン セグロカモメ
バン セグロカモメ

 3月 4日   昨夜来からの降雪による積雪7cm、ジョウビタキの雄が元気に飛び回っていた(桜町6丁目自宅庭)。

 3月 6日   キセキレイ、ハクセキレイ(各1羽)本町4丁目の江川、ウグイス(1羽)梅の枝を行き来していた。ヒメオドリコソウ開花(桜町七丁目:自宅)。

 3月 9日   ハコベ、カタバミ開花(桜町6丁目)

 3月10日 キンクロハジロ(雄3、雌5)、カルガモ(2)、コガモ(雄5,雌6)、ユリカモメ(5)、ツグミ(2)、ムクドリ(10)芝川天神橋付近、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ開花:本町市民農園。カワウ(1)桜町6丁目上空を飛翔。

 3月15日 コガモ(34羽)鳩ヶ谷大橋付近の芝川、そろそろ移動の季節到来か。

自宅コンポストの廻りにはびこったカキドゥシ群落、夏にはチジミザサが蔓延る。
自宅コンポストの廻りにはびこったカキドゥシの群落、
夏にはチジミザサが蔓延る。

 3月20日 コサギ(1羽)桜町6丁目上空を飛翔。久々の記録である。

 3月22日 シジュウカラ、メジロ、ヒヨドリがウメの蜜を求めて集まりにぎわっている(桜町6丁目)。

 3月29日 モンシロチョウ初認、キャベツ畑などがないが、何を食草としているのであろうか?(桜町6丁目)