6 2004年10〜12月  

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鳩ヶ谷で見られる野鳥シリーズ19

ダイサギ(サギ科)Egretta alba

鳩ヶ谷市周辺で見ることの出来る白いサギの仲間は4種類いますが、そのうちで一番背が高く、ツルのように長い首と足を持っているサギがダイサギです。ダイサギは夏の間は黒い嘴をしていますが、冬になると黄色の嘴に変わります。首を伸ばすとヘビのように長く伸びますが、水中のフナやドジョウなどをねらっている時は、首をコの字がたに曲げてじっとしており、ねらいが定まると長い首をスーツと伸ばして、ピンセットのような嘴で一瞬のうちに魚を捕らえます。ある時、大きなフナを捕らえましたが魚が大きすぎて、コンクリートの塊に魚を叩き付けて、頭の方から飲み込んでいきました。しかし、途中で首につかえて首の途中が大きく膨れて苦しそうにしていました。

ダイサギは体が大きいので、飛ぶときは首を曲げて足を後ろへ伸ばしてゆっくり羽ばたきます。両方の巽を大きく広げて、水辺で跳ねまわっている姿は、まるでバレリーナのようです。しかし、鳩ヶ谷市内では水田がなくなり見る機会が少なくなりましたが、稀に上空を飛んでいるところを見かけます。

自然の記録:

10月11日 カネタタキ(1)柿のへ夕から飛び出した(自宅)。ここ数日雨天のため生物の動きが悪い。

10月16日 クサカゲロウ(1)17時頃庭を飛んでいた。

10月17日 マダラカマドウマ(2)、オカメコオロギ(2)資源回収用のボックスの中に落ちていた(自宅)。

10月23日 風呂場の外壁にハラビロカマキリが止まっていた。産卵間近か(自宅)。

夕方6時前後に大きな地震あり(新潟でかなりの被育あり)。

10月24日 クサカゲロウ(1)自転車置き場の柱に止まってじっとしていた(自宅)。

10月25日 ツチカメムシ(1)、栗の木に真っ黒なアブラムシが沢山群れていた(自宅)。

コゲラの声(本町3丁目)。

11月1日   昨日から風呂場の壁にホシハラビロカメムシの成虫が止まっていた。

11月2日   見沼用水遊歩道を散策。銀杏や桜の葉が紅葉してきた。

メジロ(1)、コゲラ(1)、スズメ(2)、ムクドリ(1)、ヒヨドリ(3)、ハシボソガラス(2)、ハシブトガラス(5)、ゴミの袋が網やビニールシートなどを掛けずに出している地域が多く、カラスの減少は難しいなと感じた。

今年初認のジョウビタキ、我が家の庭に白い紋付きを着て登場した(自宅)。

11月8日 本町3丁目の植木畑で今冬はじめてのウグイスの声を聞く。

古い植木鉢の整理をしていたら、小さなヤモリが飛び出してきた(自宅)。

11月15日 桜町6丁目で、エナガとシジュウカラの混群が観察された。エナガの観察記録は2例目である。ツグミの上空通過の声もよく聞かれるようになった。

11月19日 柿の葉が赤や黄色に色づき、落葉している。落ち葉の上をオカダンゴムシのおびただしい数が集まり、葉を処理している。

11月25日 コゲラがギイギイと鳴きながら庭を横切っていった(自宅)。

(11月26日〜12月13日まで入院手術のため記録できず。)

12月18日 アオオサムシ(1)落ち葉の陰で動いていた(自宅)。

12月19日 ムラサキシジミ成蝶のまま冬越しか?(自宅)。

12月20日 残り柿にハシブトカラスが14羽、ムクドリ、ヒヨドリ、スズメが集まって争奪戦を繰り広げる。ムクドリ、ヒヨドリは柿を突いて食べ、スズメはそのおこぼれを、カラスは丸ごと持ち去ってしまう(自宅)。

12月21日 ムクドリの小群が御嶽神社の境内で、鳴き騒いでいた(原因不明)。

12月22日 ジョウビタキが柿の木に来たが、尾を振って立ち去る(自宅)。

12月24日 クリの木の根元にジグモの巣(直径12mm)、蓑虫(自宅)。

12月28日 大掃除のため屋根に上っていたら、ツミ(市内初記録)がハシブトガラスにモビングされていた。キセキレイも何度か通過した自宅。

12月29日 雪のためスズメ8羽、メジロ2羽、ツグミ、ヒヨドリ(各1羽)、ハシボソガラス(2羽)が草の種や柿のヘタなどをついばんでいた(自宅)。

12月30日 雪の中、ノゲシの黄色い花が咲き出した。冬と春とが同時に来た感じ。

9年間続いて越冬したツグミは、今冬は姿を見せなかった。姿は見えなかったがエナガの声が聞こえた。ハクセキレイも元気に飛んでいる(自宅)。

12月31日 午後から降雪で、庭は5cm程の雪が積もった。ハシブトガラスだけは逞しく、雪の中で餌を探していた。

4月から記録した主な生物は85種類であった。主に、自宅周辺での記録が主となったが、結構生物がいるものである。来年度からは植物も記録する予定である。

観察した全ての生物を記録することは出来ないが、少なくとも鳩ヶ谷市の記録を残していこうと思っています。

No.1〜No.6号までに記録した生物(85種類)

動物:   ヤモリ、カナヘビ(2種類)

クモ類:  オニグモ、ジグモ(2種類)

鳥類:   ツミ、イソシギ、コゲラ、ハクセキレイ、キセキレイ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、エナガ、メジロ、シジュウカラ、スズメ、ムクドリ、コムクドリ、ハシブトガラス、ハシブトガラス(15種類)

蝶類:   ナミアゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、キタテハ、アカタテハ、ヒメアカタテハ、ゴマダラチョウ、コミスジ、キマダラヒカゲ、ヒカゲチョウ、クロヒカゲ、ダイミョウセセリ、イチモンジセセリ、ペニシジミ、ヤマトシジミ、ムラサキシジミ(17種類)

蛾類:   オオミズアオ、ヒロオビトンボエダシヤク、オオスカシバ、アオイラガ、ミノガ(5種類)

甲虫類:  ホシベニカミキリ、トラフカミヰリ、コフキコガネ、シラボシハナムグリ、マメコガネ、ツヤコガネ、マルガタビロウドコガネ、アオオサムシ、セアカヒラタゴミムシ、センチコガネ、ナガヒョウタンゴミムシ、マルガタゴミムシ、シデムシ、ツノコガネ、ヒメハンミョウ、キマワリ、ヤマイモハムシ、ムナグロナガハムシ、ホシハラビロカメムシ、ツノアオカメムシ、ヒメクロツチカメムシ、クサギカメムシ、キバラヘリカメムシ、(23種類)

トンボ類: コシアキトンボ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、ウチワヤンマ、ウスバカゲロウ、(5種類)

ハチ・アブ等:ニトベナガハナアブ、クロアナバチ、シオヤアブ、アシナガムシヒキアブ(4種類)

コオロギ等:ミツカドコオロギ、オカメコオロギ、カネタタキ、マダラカマドウ、ハラビロカマキリ、(5種類)

セミ類:  ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ(4種類)

その他:  オカダンゴムシ、ハサミムシ(2種類)