No. 7 2005年1月

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鳩ヶ谷で見られる野鳥シリーズ20

マガモ(カモ科) Anas platyhynchos

マガモ 雄は青首とも呼ばれる
マガモ 雄は青首とも呼ばれる

マガモの雄は青首と呼ばれ狩猟鳥として、よく知られている。名前の如く首から上の頭部が青みを帯びた緑色で黄色い嘴を持っている。胸は茶色で白い首輪があるのが特徴。

雌は全体褐色、嘴はオレンジ色で黒い細かな斑点がある。アヒルの先祖と言われており、合鴨はアヒルとマガモを掛け合わせたものである。自然界では時々カルガモと交雑して、マルガモなるものが出現する。以前は渡り鳥であったが近年は、日本でも繁殖をする個体が増加している。市内で見かけることは稀であるが、芝川では時々カルガモなどと共に行動していることがある。毛長川調節池ができた当初は池状になっていたので、他のカモ類に混じり観察されていたが、池の部分が全てテニスコートになったため居場所がなくなってしまった。近年の観察記録は少ない。

自然の記録:

 1月 1日   大晦日の降雪のため、一面雪景色、大晦日の降雪は、21年ぶりの降雪という。
 朝からヒヨドリが鳴き騒ぎ、ハシブトガラス、ハクセキレイ、カワラヒワ、ジョウビタキの姿を観察。

ブロック塀とゴミ箱の間にヤモリが2匹寒さを避けていた。
 門柱にはハラビロカマキリの卵鞘が張り付いていた(桜町6丁目)。

 1月 2日   メジロとエナガの混群およびツグミが鳴きながら通過した(桜町6丁目)。

 1月 3日   シジュウカラがヘクソカズラの枯れた実を一生懸命食べていた(桜町6丁目)。

ハクセキレイ、キジバト、ハシブトガラスを桜町4丁目の江川付近で観察。

 1月 5日   ウグイスが柿のへ夕を食べていた。カワウが上空を通過、最近観察される機会が多くなった。今年は暖かいためかホトケノザ、チチコグサモドキ、カタバミ、ムラサキカタバミ、ハコベなどが芽を出している(桜町6丁目)。

 1月 6日   ホシハジロ(1羽)、カルガモ(2羽)、コガモ(4羽)、ユリカモメ(1羽)が境橋付近の芝川で観察された。  里郵便局のケヤキにハシボソカラスの古巣9巣があったが、区画整理に伴いケヤキが根こそぎ伐採されてしまった。ムクドリ、シロハラ(1羽)が中央病院付近の民家の庭で採餌していた。

  1月8日   コガモ(20羽)芝川の天神橋付近で浮かんでいた。汚く汚れた川でも何かしら餌となるべき生物が生息しているのであろう。

 1月11日 江川から毛長川沿いに毛長川調節池を往復し、野鳥のカウントを行った。10時から11時15分の間に観察した野鳥は、都市型鳥類9種類と冬鳥であるコガモが調節池で見られたこと。75分間に10種類26羽の野鳥が観察できたが、いかに自然環境が少ないかを確認できた。江川では長寿橋付近に3カ所の浄化装置を設置し、流れる水は見た目には透明で川底がはっきり見えるが、自転車、古タイヤ、テレビ、買い物籠などが散見された。見沼用水を境に毛長川となるが、こちらは水も濁り川の両側はフェンスで囲まれて完全にどぶ川となっていた。調節池はテニスコートとなっており、一部枯れた葦原が残っていたが、野鳥の生息できるような環境ではなかった。

コガモ(2羽)、ヒヨドリ(6)、キジバト(1)、ハクセキレイ(1)、シジュウカラ(1)、メジロ(2)、スズメ(7)、ハシボソガラス(4)、ハシブトガラス(1)、ドバト(1)

 1月13日 ゴミ箱の下にマダラカマドウマ(1)が、落ち葉に隠れるようにして冬越しをしていた(自宅)。

 1月14日 シジュウカラ、キジバトを観察した(里小学校敷地内)。

 1月17日 エナガ今年の冬は越冬しているらしく、桜町6丁目から安行慈林周辺で時々姿を見、声を聞くことが出来る。

 1月19日 ウグイス、エナガ、メジロ、ツグミ、キジバトハシボソガラス(自宅庭)。

ヒヨドリが落としていった糞から芽生えたと考えられるシュロ10本が芽生えてきたので抜き取った。温暖化の影響か何処でもシユロが増加しているようだ。毎年、10本以上のシュロを抜いているがいっこうに減ることはない。

 1月24日 オナガ(1)、ハクセキレイ(1)ラクダ坂付近、シロハラ(1)本町2丁目亀岡精肉店裏にて。

 1月25日 ヒドリガモ(♂8、♀5)、オオジュリン(1)、ハシボソガラス(5)、ツグミ(3)、スズメ(2)、セグロカモメ(1)、ユリカモメ(8)

八幡木小学校付近の芝川で、セグロカモメは近年多くの個体数が観察されるようになった。

 1月28日 ヒヨドリ、ツグミ、キジバト、ハクセキレイ、里小学校校庭。

 1月29日 カワウ(1)境橋上空を飛翔、スノードロツプが落ち葉の問から可憐な花をつけ始めた。寒中、霜が降りても日が当たると、しっかりと花をひろげる逞しさがすばらしい。ラッパズイセンも背丈は低いが黄色い花をつけ始めた(桜町6丁目)。