No.15 2005年9月

Loading

鳩ヶ谷で見られる野鳥シリーズ28

コチドリ(チドリ科)Charadrius dubius

コチドリ(幼鳥)
コチドリ(幼鳥)

コチドリは春に渡ってきて、繁殖する夏鳥である。日本で見られるチドリの仲間では一番小さい。脚が黄色く、日の回りのアイリングが黄色く目立つ。よく似た種類にイカルチドリがいる、犬や人が近づくと偽傷というあたかも自分が怪我でもしているような行動をして敵の目を欺き、巣や雛などから人や犬を遠ざけて守る。鳩ヶ谷市内では芝川河川敷、里や八幡木地区などの水田等でよく観察されたが、近年は殆ど見ることが出来ない。以前、秋の渡りの時期に桜町6丁目と安行慈林の水田地帯で100羽以上の群れを観察したことがあるが、それ以降は見たことがない。水田が全て埋め尽くされて宅地化されたためである。

自然の記録:

 9月 1日 ビロードコガネ(1)、アオドウガネ(1)、ヤモリなど(桜町6丁目)。

 9月 5日 8月31日を最後にアブラゼミの声が聞こえなくなったと思っていたら、夕方になり柿の木に飛来し鳴き始めた。今年終認の声か?

 9月 6日 毎晩のように姿を見せるヤモリが、今日も網戸に止まっていた(桜町6丁目)。

 9月 7日 台風14号の余波で風が強い。セミの声も聞こえなかったが16時過ぎから、ツクツクホウシとミンミンゼミが鳴きだした。ヒカゲチョウ、アオスジアゲハ、オオスカシバが飛来(桜町6丁目)。

 9月 8日 9月5日が終認と思っていたら、今日も夕刻になりアブラゼミが鳴き出した。カノコガ数日前から庭を飛んでいる。この蛾は6月と9月に発生するらしいが、幼虫の食草はスギナ、シロツメクサ、ギシギシなどである。この周辺にはこれらの植物はあまり見かけないが、何か別の植物を食草にしているのであろうか(桜町6丁目)。

 9月14日 コフキコガネが柿の木の下に落ちて暴れていた。またゴマダラチョウがエノキの回りを飛んでいた、産卵していると思われるのであるが最近幼虫を見たことがない。それでも毎年のように飛来するのでおそらく幼虫が孵っているものと思われる(桜町6丁目)。

 9月15日 オオスカシバ(2)がクチナシの葉に産卵していた(桜町6丁目)。

 9月22日 オンブバッタが台所の戸口に止っていた。オンブバッタも毎年庭の何処かで産卵しているらしく、数個体が見つかる(桜町6丁目)。

 9月23日 ツクツクボウシの声も少なくなり始めたが、富士見橋の桜の木および桜町6丁目で鳴いていた。

 9月26日 モズの高鳴き初認(桜町6丁目)。

 9月29日 ウラギンシジミ(雌1)、ヒカゲチョウ(埼玉植物園)。ヒカゲチョウ(1)、ゴマダラチョウ(1)、アキアカネ(10+)、ゲンノショウコ開花(桜町6丁目)。